2020.06.10
こんにちは、施工管理センターのN子です。
九州南部も梅雨入りしちゃいましたね。
雨が多いのも現場が進まないので困りものですが、嫌いじゃない季節です。
自粛だ!ステイホームだ!と引きこもっている間に、季節はあっという間に夏に。
今年は桜も新緑も十分に堪能することが出来ず、心はもやっと気味・・・。
そこで!! 梅雨と言えば“アジサイ(紫陽花)”ですね。
ちょっと足を延ばして行ってきました「桃源郷岬」(宮崎県門川町)。
ここは不法投棄が絶えなかった土地を同町の自動車販売業、川崎清郷さんが1998年に買い取り、私費を投じ整備を続けている私設庭園です。
東京ドーム約4個分の広さに紫陽花を中心にブーゲンビリアやジャカランダ、スイレンなどたくさんの花々が咲いていました。
いや~癒されました、久々に。埋もれてきました、花々に。
色とりどりの紫陽花ですが、花の色を決める要因は簡単にいうと2つ。
1.紫陽花が持っているアントシアニン色素
2.土中から吸収するアルミニウムの量
アルミニウムを多く吸収できる酸性土壌では青色に、あまり吸収しない中性~弱アルカリ性土壌では赤色になります。日本の土壌はたいてい弱酸性なので、青色の紫陽花が多く見られます。
「うちの紫陽花は青ばかりで」と諦めないでください。色は自分で変えることが出来るんです!!
なんだかワクワクしますね、自分だけのオリジナルが出来るかもしれません。
紫陽花の色を変えてみたいと思ったら、まずは育てている紫陽花の品種が酸度で変わる品種かどうか確認しましょう。
花を青くしたい場合は、硫酸アルミニウムを500~1000倍に薄めたものを20日に1回を目安に、2~3回ほど与えると、アルミニウムを吸収し花が青色になります。
花を赤くしたい場合は、紫陽花の株元に苦土石灰(くどせっかい)を撒きます。土と苦土石灰が混ざって土がアルカリに傾き、アルミニウムの吸収を防ぐことができ赤色になります。
上記のやり方に不安がある場合は、市販品で紫陽花用の培養土(青い花用、赤い花用)もあるので活用してみてください。硫酸アルミニウム(カリウムミョウバン)は、薬局や通販で入手可能。
土の酸性度を調整するのに適した時期は、4月~5月です。
ちなみに、白色の紫陽花についてはアントシアニンが含まれていないので土壌のphに関係なく白色しか咲きませんので、あしからず。
紫陽花はとても綺麗な花ですが、注意点があります。
アジサイ属の一部の種では、ウシ、ヤギ、人などが摂取したことによる中毒事例が報告されています。
日本では2008年に料理の飾りに使われた紫陽花の葉を食べた客が中毒する事故が発生し、嘔吐・めまい・顔面紅潮の症状を示したとあります。死亡例はまだないですが、毒性については未だに解明されていないそうです。
小さいお子さんやペットが口にしないよう注意してくださいね。
花期は5月から7月までですが、今が見頃を迎えています。
気分転換に、近くの紫陽花を見に行ってみませんか。